秋の九州山地を巡る…宮崎県椎葉村の椎葉市街を巡ってみる
早いもので、もう新年が明けて10日経ちました。
今年はコロナも落ち着くといいのですが、、、と去年も同じことを書いたような。。。
とこの長いトンネルもいつかは抜けると信じ、今年もマイペースに旅ブログ進めていきたいと思います。
昨年最後の旅ブログは熊本県の秘境、「五家荘」
この日の観光はここ五家荘で終了です。
まだ、15時過ぎなのに???
ええ、この日のお宿はここ五家荘の裏手にある場所まで行かなければならないのですが、ナビではかなりの大回りを指し示し、その距離おおよそ100キロもあるわけでして。。。
実はもう一つショートカットのルートはナビ&Googleマップでも選択されない「村道」ならぬ「損道」ルートで約半分の50キロも選択できるみたいですが、如何せん万一通行止め等発生してたら明らかに数時間ものロスは免れぬ。。。
それに損道と言うだけあり、Googleマップでは損壊した道、砂利道の上に離合不可な道を延々50キロ近く進むのもこの時の俺ではレンタカーを破損してお金取られるのは得策でもないし、素直に大回りで行くと決めていたため、やむを得ない選択かと。。。
五木村から湯前町に出て16時30分過ぎ、熊本県を後に宮崎県へ突入。
ええ、今回のお宿は熊本県の裏手にある日本三大秘境「椎葉村」です。
さぞかし秘境の地と言うだけあって酷道を巡るしかないのか。。。
ちなみに他の秘境2か所は岐阜県「白川郷」そして徳島県「祖谷」ですが、どちらもまだ交通の便はここ椎葉に比べればやや恵まれている感じ。でも酷道439号はなかなか大変でしたけどw
(再)山を見よう。。。…白川郷
山と川を楽しみ尽くせ、徳島…東祖谷編
これで日本三大秘境は全て制覇となります♪
熊本県からここ宮崎県東臼杵郡椎葉村へ抜けるのに使うのは国道388号、途中から九州山地を縦断する国道265号。
しかし、椎葉村に入っても道は多少狭いものの全然運転が苦になるレベルではなく、1.5車線の道が続き難なく快調に椎葉村内を車は進んでいく。
しかし、265号との交差点に差し掛かると、ある看板が目に入る、、、
「265号、道整備のため時間帯通行止め」
にゃんと!!
時間を見ると見事に椎葉への道は通行止め時間帯。。。
18時に宿に着くようにしないといけないのに、どうすればいいのだ!!
と椎葉村のもう一つのルート大河内地区を通る道を見ると、どうやらそちらからも行けるっぽい。
しかし、明らかにナビで見ると30キロ近いロス。。。
うーん、やむを得ない。
悩んでいる間に車を走らせて少しでもロスを減らすのが最優先。
早速秘境ならではの洗礼を受けてしまいました。
大河内地区と言っても本当に小さな集落で、ほぼ100%森林地帯でまだ夕方にもかかわらず日差しはほぼなく、闇の中進む感じ。
まだ日暮れには時間があるのに。。。
そして、国道265号も少しずつ道幅が狭まり始め、ワイディング&狭路で疲れの溜まっている俺に襲い掛かる。
しかし、それでもただっ広い椎葉村の中心地にはいつ着くのかわからない中、ふと現れた小さな道看板。
そこには「椎葉市街」と。。。
こんな狭い村道走って大丈夫なのか?
しかし、すでに狭い道は五家荘で散々鍛えられている、もうここまで来たら距離<時間だ!
この村道、道は狭いけどルート的には確かに地図で見ると椎葉市街まで最短距離の様子。
よし、お前を信じて進むぜ!!
カーナビの指示を無視して、村道を突っ切り峠道を上り下りしつつ、ついに森林に囲まれた狭く暗い峠道を抜けた時、視界が開けなんとも言えない椎葉村の大自然の美しい光景が目の前に。
なんて美しい光景なんでしょう。。。
この光景を拝めただけで、一日の過酷ドライブの疲れも吹っ飛ぶわ。
この峠から15分ほど走ると待ちに待った椎葉村の中心地、「上椎葉」に到着です。
到着時間、17時45分。
うん、あの村道があったからこそ無事にたどり着けた訳です。損道なんていってすみませんm(__)m
上椎葉地区も1キロほどの長さの距離の小さな細長い斜面地に作られており、まさしく、ザ・秘境の村!!
この日泊まるお宿は「鶴富屋敷」と言う椎葉村では有名な建物。
鶴富屋敷
…那須大八郎と鶴富姫の悲恋の舞台となった建物で椎葉独特の型式で建てられており、その建設技術からおよそ300年前に建てられた国指定の重要文化財。
平清盛の末族「鶴富姫」と、討伐に向かった源氏方の「大八郎宗久」が恋仲になり、子を設けるも大八郎の鎌倉への帰還故に離れ離れになってしまうという悲恋物語の地だと。
そんな重要文化財に泊まることが出来るとあって、到着早々ドライブの疲れもどこへやら。
早々に風呂を頂き、そのまま食事へ。
この建物が国の重要文化財「鶴富屋敷」ですが、にゃんと、夕食はこの鶴富屋敷の座敷で食べることが出来るんだとか!!
早速案内された部屋に通されると。。。
にゃに、にゃに、にゃに~~~~~~!!
ただっ広い座敷に囲炉裏が焚かれ食事がお膳に準備されておりました。
もう、どうしていいやら、落ち着かねえ。。。
あちこち暫く重要文化財の室内を写真撮りまくり、チョロチョロしていると温かい食事も運ばれてきた!!
椎葉の郷土料理がこれでもか、とお膳の上に乗りきらない位!
山女魚にゴマ豆腐、鹿肉に山菜などこれでだけでも十分なのに。。。
猪大根に。。。
猪肉の塩焼きに生蕎麦!!
鶴富屋敷に来たら絶対贅沢してやるぜ!と思っていたんだけど、こんなに出されて食べきれんだろ!
と言いつつ、お酒の助けもあり?食べきったw
普段の食生活との落差が大きい分、胃を壊さないか心配ですが、良いのです。
この日のために節約をしていたのですからw
贅沢な椎葉時間をもらい、満足しながら床に就き、次の日も朝から絶好調。
早速上椎葉の街中を散歩してみます。
上椎葉の中心地は椎葉銀座と言う狭い一本道を中心に、お店や宿、生活関連施設が狭い斜面沿いに立ち並び、そこを通ればほぼほぼ上椎葉の街並み探訪はコンプリート出来ます。
はじめは鶴富屋敷の裏手にある椎葉厳島神社。
何故ここに厳島神社が??これも平家尊々の平家の残党を大八郎が憐みの中から祀ったことに謂れがあるのだとか。
中腹には鶴富姫化粧の水と呼ばれる清き湧き水の出る手水舎もあり、朝から我が穢れを落とすには十分な環境でございます。
神社の裏手から九州山地を眺めてみると、きれいな朝焼けの靄が山にかかりなんとも幻想的です。
今日も良いことありそうだ♪
清々しさを頂いた後は鶴富屋敷に戻って、椎葉銀座をのんびりお散歩♪
狭いながらもレンガで舗装された一本道沿いには幾つかの商店などもあり、ここで椎葉村の経済を回しているんだなあ、としみじみ秘境の生活の一端を観察しながら町の中心へ。
鶴富屋敷から数分も歩くと上椎葉のバス停に到着。
ちょうど一日3便しか町に行かないバスが到着してました。一日3便って、どこまで秘境やねん!!
日向と言う海辺の町から3時間近く、そしてその始発に乗っても数十分後には戻ってしまい、そのバス逃がすと日帰りできないという、観光するなら宿泊必至の秘境、それが「椎葉村」なのです。
バス停の向こう側まで歩いていくとCOOPや役場があり、その先で椎葉銀座は終わり。その先はもう集落の家もほとんど無くなります。
役場近くから眺めた椎葉村の中心地、上椎葉の全景。
本当狭い斜面にへばりつくように生活を営んでいる椎葉村の皆さんの大変さが感じ取れます。
さあ、朝ごはんを食べに宿に戻って、椎葉村の見所をいくつかドライブしながら見て回りましょう!
続く
秋の九州山地を巡る旅シリーズ
熊本県美里町の石橋群
熊本県美里町の日本一の石段
熊本県八代市泉町の五家荘
宮崎県椎葉村の椎葉市街←今回
参考サイト
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コメント
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秘境…。
確かに交通の便が良かったら秘境なんて呼ばれないですが。
でも、いきなり通行止めが出てきたり損道をぶっ飛ばすことになるなんて、さすが秘境はハードモード設定ですね。
古民家に囲炉裏、これは贅沢なシチュエーションに贅沢な食事ときましたね!
毎回思いますが、大樹さん、宿選びお上手です!
投稿: ナユタ | 2022年1月11日 (火) 00時29分
日本三大秘境、椎葉村。。。
いつの日か必ず訪れたい地の一つに今回やっと訪れることが出来ました。
宮崎に縁があるくせになかなかこの周辺地域には足を運んだことがなかったので、願いが叶い良かったです。
そして、その期待を裏切らない秘境感がここ椎葉村にはありました。
この秘境の世界をまた味わいたいと思ってしまい、いつの日か再訪することもこの地点で誓っておりました。
鶴富屋敷、思っていた以上のもてなしで普段の生活とは違う非日常を味わうことが出来満足♪
お宿選び、今回はHitでしたが、やっぱり外れもありますよww
投稿: 大樹 | 2022年1月11日 (火) 00時41分
遅くなりました。。
あけましておめでとうございます!
今年も、よろしくお願い致します~
日本三大秘境なんてあるんですね。
知りませでした。徳島県「祖谷」も行っていないので、
私の制覇は、難しそうです。。
囲炉裏に前でごはん食べるのって、なんだか癒されますよね~
投稿: はな☆ | 2022年1月11日 (火) 23時33分
今年もよろしくお願いします(^-^)/
日本三大秘境?! 制覇なんてさすがすごい!
で、本当にものすごい秘境なんですね←なに今更いってるんだか(;^_^A。
これは車でないと大変。σ(^_^)にはかなりかなりハードルが高いです。
レンタカーで夫に運転してもらうしかないなぁ。。。運転に自信ない(^◇^;)
お宿もとてもいい感じ! それだけでも価値がありそうだなぁ。
素敵な旅日記をありがとうございます♪
投稿: Amy | 2022年1月12日 (水) 21時08分
Re:はな☆さん、こちらこそ今年もよろしくお願いします。
日本三大秘境に限らず、日本人って「日本三大」何とか、、って好きですよねw
って俺もですが(笑)
なかなかアプローチは大変な地域ではありますが、コロナ禍だからこそ、色々日本の細部を見て回りたいな、と思います。
囲炉裏の世界、まさかの遺産の内部で豪華にいただけるとは思いもよりませんでした。
投稿: 大樹 | 2022年1月24日 (月) 00時21分
Re:Amyさん、今年もよろしくお願いします。
三大秘境と言うだけあって、アプローチもなかなか大変ではありましたが、ここ椎葉は一度は行ってみたいと思っていただけに願いが叶い本当良かったです。
おかげで大分スリリングな行程も経験することが出来ましたしww
バスでは日帰り不可なので、やはりレンタカー一択になってしまいますが、機会があれば是非訪れてみてください。
投稿: 大樹 | 2022年1月24日 (月) 00時23分