常磐線沿いお上り旅…浪江、富岡、いわき(四ツ倉、平)
前回の南相馬編はこちら
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ETERNAL WIND~永遠に吹く風~
レンタカーを借りて南相馬市から、相双地区へ。
相双地区、あの東日本大震災で福島第一原子力発電所の水蒸気爆発により、放射能汚染の影響をもろに被った地域です。
その北側にあたる「浪江町」
テレビでも何度となく出ていた浪江町。
少しずつ復興も進んでいる感じでしたが、この先の双葉町、大熊町は帰宅困難地域で立ち入りの制限がかかっている緊張感のある地域。
通り抜けることしかできませんが、すごく緊張の鼓動が激しくなるのを感じます。
すこし、緊張の糸をほぐそうと浪江町の道の駅で気持ちのリセットをしてから相双地区を進んでいこうと思います。
浪江町の名物、「浪江焼きそば」パン。
Bー1グランプリでも一位に輝いた浪江やきそば。
太麺にどっしりの豚肉。この上に唐辛子を載せて食べると、とても腹にグッとくるやや濃厚な味わい。
焼きそばパンに唐辛子、なかなかこれはいける♪
さて、腹も満たしたし、ここからは緊張感をもって相双地区を下っていきます。
浪江町から双葉町に入った途端、緊張感のある光景が国道6号沿いに広がってきて、未だ大震災の傷は全く癒えていないことを実感する。
震災から10年経っても日常の生活が送れない福島浜通りの相双地区。
心が痛い。
無心で車を走らせるが、暫くすると左手奥にあの「福島第一原発」の煙突群が見えてくる。
直線距離で一番近いところで1キロちょっと先に未だに放射能の恐怖と戦っている多くの人々が働かれているのを思うと息が詰まる思いです。
実は、双葉町に「東日本大震災・原子力災害伝承館」があるので立ち寄りたかったのですが、緊張して走っていて、看板を見ているとなんとなく直線以外進入禁止のように思えてしまい、気付けば通り過ぎていたんです。
普段なら行って戻ってと、少々の距離なら車で周りを探すのですが、こんな状況故に今回は諦めることに。
次回は必ず立ち寄ろうと思います。
そして、浪江から18キロほど走って帰宅困難地域を超えたところは、富岡町。
数キロ手前まで廃墟の広がる荒涼とした町が、息を吹き返したかの如く人の生きる息吹を感じられる地域に戻ってきたという不思議な安堵感の中到着したのはこの地域でもう一か所訪れようと思っていた震災関連施設。
1時間かけて少人数で担当が付いて福島第一原発のことを事細かにパネルや映像を駆使して説明してくださります。
自分一人しかいなかったので、マンツーマンで惨状、および今後の対応について話してくれずっと頷きを入れながら展示を見入ってました。
ここは是非この地域に来られたなら色々学ぶ上で訪れて欲しい施設。
1時間と言うわずかな時間ではありましたが、今の福島のことを少しでも知ることが出来有意義な施設でした。
もっと相双地区をじっくり時間をかけて巡りたいのですが、この日はとりあえず「いわき」まで進む予定。
また時を改めて、この相双地区を訪れたいと思います。
その時は今よりももっと復興が進んでいることを願って。。。
相双地区を抜けると浜通りの中心「いわき」市に到着です。
16時なのに、もう周りは夕方迫る雰囲気で立ち寄れそうな場所も限られそう。
四ツ倉地区のインターを降り、すぐそばにある「ワンダーファーム」と言う面白そうなところがあったので、時間も限られているしここで今日の巡り旅は終了とするか、、、
着いた「ワンダーファーム」
トマト、トマト、トマトな農業公園?
トマト、トマト、トマト、と来たら買うしかないよね。
トマトジュース♪
小さい瓶なのに200円以上したw
数口で飲み終えるのに、200円以上ってwww
でも、とっても濃厚で甘味もあってプチ贅沢と言うことでOKか。
敷地内の奥にはどこでもドアがあったのでもしかしてドラえもんでもいるのか!?と思ったがその先には小さな神社の鳥居がございました。
これは何かしらの野外芸術作品なのか!!??
と、考えながらいわき市街に向かうと、途中で「いわき回廊美術館」と言う看板を見かける。
でも、もう時間ギリギリだし入れないかなあ。。。と思い一応ググってみると。。。
ギリギリだが入れそうだ。
それも美術館と言いつつ、屋外型展示がメインみたい。
ちょっとユニークな感じだったし、まあ立ち寄ってみよう!
いわき回廊美術館
いわき市にゆかりのある現代美術家、中国出身の蔡國強氏がここ、いわきに「万本桜プロジェクト」と言う桜の植樹事業を起こし、平成25年にオープンした野外美術館。
日没までと言うなんともアバウトな開館時間がまたグーッだわ。
回廊と言う名がついているように手作りの回廊沿いに色々な人が描いた絵画が展示されており、外側にはこれまた自然の材料うぇお駆使して作られている多くの展示物が俺のの美的想像を掻き立ててくれます。
熟した柿の木もまた一つのアートだねえ。
前述のプロジェクトであった「いわき万年桜プロジェクト」とは99年かけて9万9千もの千本桜をこの地に植えようと行われているプロジェクト。
ちょうど今からの時期、きっと桜がきれいに咲き乱れる光景がここで見られるんでしょうね。それがまだ何十年も植樹が続いていくわけですから、これは半永久的に自然の美術世界が描き変わっていくわけですね。近くにいたら毎年訪れたくなるね。
そして日沈む夕方、ポツンとこれまた絵になる世界が目の前に。
うぉーい、これはもしやもしやの「ぶら下がりブランコ」ではないですか!!
漕いだ先は崖。
これは是非ともチャレンジしない訳にはまいりません。
良い歳した自分が子どもに戻って何が悪い、誰もいないし子どもに戻るぜえ!!
(って、普段から子どもなんで問題ないかw)
漕いだらこんな感じでいわきの田畑を眼下に見下ろせるんだよ。
これは楽しいわ!
(あっ、ちなみに自己責任でと書かれておりますので、安全性は担保されておりませんw)
回廊美術館のメインはここまでですが、実はまだまだ美術館全体の敷地は広大で、ぐるっと一山分が敷地なので、歩いて山を進んでいけば、、、
こんな手作り吊橋や、、、
山のてっぺんには蔡國強プロデュース?の再生の塔なども見られ、まさしく日没ギリギリまで自然美術館を堪能することが出来ました。
ここは基本無料ですが、お気持ちで500円寄付してまいりました。
いやあ、一日の〆にとってもおいしい心の御馳走を頂きました。
いわき回廊美術館(うつくしま浜街道)
いわき回廊美術館(いわき市観光サイト)
いわき駅近くのホテルにチェックインして早速夜の町へ!
と普段ならするのですが、まだコロナ禍の真っ最中。
酒が入るとやはり厳しい感じかなあ、と思ってたので、街中のホテルに泊まる時にはホテル内で済ますことに。
今は我慢ですね。早く飲みに繰り出したい!!
今回の行程
大悲山の石物~道の駅なみえ~東京電力廃炉資料館~ワンダーファーム~いわき回廊美術館
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