高野山黒河道トレッキング…橋本駅~くどやま森の童話館
皆さん、高野山と言えば、弘法大師空海が開山した真言密教の聖地として有名で、現在では全世界から多くの観光客も訪れる一大観光地でもありますが、高野山まで歩いて行こう、と言う方はどれくらいおられるでしょう。
往時の信仰深い人々は挙って山深い地にある聖地高野山までいくつかの「高野参詣道」を通り、上っていった訳ですが、自分もそのいくつかを今まで歩いてまいりました。
高野参詣道の第一弾が「全長24キロ超」と高野参詣道の中では一番の長さを誇る「町石道」
高野山町石道シリーズ
高野山町石道トレッキング…九度山~丹生都比売神社
高野山町石道トレッキング…丹生都比売神社~壇上伽藍
高野山町石道トレッキング…壇上伽藍~高野山駅
第二弾として高野山まで一番距離も短く、歩きやすいことから多くの詣での人々に使われていたという「京大坂道」
高野山京大坂道シリーズ
高野山京大坂道トレッキング…九度山~学文路
高野山京大坂道トレッキング…学文路~女人堂
そして今回は第三弾となる「黒河道」に挑戦です。
この黒河道、激しい雷雨に遭った豊臣秀吉がこの黒河道を弘法大師空海によるものと、畏れて急いで下っていったと言われる道でもあります。
京都や大坂からの高野へのアクセス三本あるメイン参詣道の中では一番のマイナーな高野参詣道ではありますが、この黒河道全体が「世界遺産」であり、高野山を味わうのであれば、是非ともこの黒河道もきちんと制覇しておきたい、と今回上ってきた次第であります。
今回の行程は橋本駅から黒河道の終点となる黒河口女人堂跡にプラスして高野山奥の院を見下す位置にある転軸山を経由して歩いてきました。
今回の行程はおおよそ20キロ弱。時間的に6時間程で徒覇して参りました。
GW最中に徒覇してきましたが、誰も歩いて高野山に行こうだなんて思わないんでしょうね、ほとんどゴール地点まで歩いている人と遭遇することありませんでした(笑)
それでは高野参詣道第三弾「黒河道」編スタートです。
南海高野線で先ずは「橋本」まで向かう列車内。
普段は長閑な田舎路線なんですが、最近のインバウンド客が皆さん揃いも揃って高野山へ向かうのでしょうね、多くの外国人観光客が電車に乗ていました。
特急以外は殆どの列車は「橋本」止まりなので、乗り換える列車が分からず、少数の日本人に一斉に聞いて回る姿が何とも印象的。
ええ、私もご多分に漏れず高野山にはどれ乗るの?と聞かれましたw
橋本駅、何度となく降りたことはありますが、橋本駅前は本当長閑。。。
そんな橋本のマスコットキャラクター?と言えばこちらです。
グワシッ!ポーズのまことちゃんがお出迎えしてくれますww
これ知っている人ってもう結構お歳ばれちゃうww
時間は10:20。
まことちゃんとのご対面を果たし、黒河道の入り口に当たる「常福寺」まで2キロ弱紀ノ川沿いを歩きながら、途中地元の小さな商店でお昼ご飯をゲットしスタート地点までのんびりと進んでいきます。
この踏切を渡った先にある「定福寺」からいよいよ世界遺産、黒河道の始まりです(10:50)
先ずは岩掛観音と言う小さな祠が祀られている橋本市街を見下ろせる場所に展望所がある様なので、そこまで30分程急坂を頑張って歩いて行きます。
まだスタートからそんなに時間経っていませんから体力も充分。
なのに腹減ったわ…
と言うことで駅からスタートして、僅か一時間で(笑)早めのランチタイム♪(11:20)
前述しましたが、紀ノ川を渡ったところに小さな商店があって、なんとも美味しそうなコロッケと鯖寿司が売っていたのでランチ用に購入したんですが、こんなスタートして間もない状況でお昼にしていいんでしょうか?良いんです、自分の欲望に忠実で(笑)
まだ時間は昼前(11:20)だというのに、この計画性の無さ(笑)まだまだ先は長いというのに。。。
と20分程だらっとした後、やっと本腰になってwリスタートです。
暫くは車道と山道を行ったり来たりとオンとオフの路を歩き続け、第一のチェックポイントに当たる「明神ヶ田和」と言う峠に到着(12:10)
この明神ヶ田和と言う峠、進行方向右側に上る道ではなく、細い下り坂の山道を入っていくので、一旦立ち止まり標識をきちんとチェックしないとややこしいことになりますので要注意!
この細い下りの山道は「わらん谷」と言われる黒河道の中でもトレッキングし甲斐のある道で、流れる沢沿いを気持ちよく進むことが出来ます。
明神ヶ田和までが急坂続きだったのもあり、この「わらん谷」のエリア一帯は足取りも軽くなります。
わらん谷の滝やわらん谷の赤石等のわらんの谷ならではの自然の目印を堪能しながら沢沿いを下っていくと、丹生川沿いの道に出るのですが、ここがまた表示が全くなく、地図を持ち歩いていないと逆方向に進んでしまいそうな場所。
ここはルート看板が欲しい所ですな。
↑道に出たら右側にかかる赤い橋(市平橋)の方を目指して歩いて進まないと迷子になりますよw
さて、ここまででおおよそ三分の一ほどの行程を終えました。(12:30)
って、わらんの谷の沢をたった20分で下ってきてしまったのか。。。
もう少し味わってきたつもりだったが(;^_^A
まあ、とりあえずは順調に行程をこなせていると言うことで、ここからまた頑張って下ってきた分、上り再開ですw
と、わらんの谷もなかなか良いコースでしたが、ここ市平橋から先のエリアがまた黒河道の面白いエリアなのです。
橋を渡り暫く行くと、一軒の農家があり、その傍に「黒河道12」の道標があるのですが。。。
(黒河道にはおおよそ500メートルごとのポイントごとに道標が建っており、1(定福寺)~26(粉憧峠)まであるので、ある程度の目安になります)
その場所は、、、
ええ、完全に農家の敷地に立ち入る形なんですが(;^_^A
その上、害獣除けなんでしょうか、鉄柵を開けて閉めてして柿畑の中を進んでいくのであります。
いやあ、この黒河道侮れませんなあ。
そして柿畑を抜けて鉄柵をしっかり閉めて山道を進みだすと「春日神社」と言う小さな神社の境内にある「桂の木」がようこそ!と言わんばかりに凛とした直立した姿勢で現れました。
山の木霊があちこちから湧き出てきてそうな、何とも荘厳さも感じる桂の木。
この神聖なエリアでパワーを頂き、急な山道を頑張って歩いて行きます。
完全な山道モードなのでトレッキングに相応しいコースが続き、歩き好きにはたまらないコース♡
途中には湿地帯のど真ん中にぽつんと小さな祠があったり、鏡の様な小池があったりとわらんの谷に負けじ劣らじの目の保養スポットが点在していて疲れを感じることがありません。(嘘です、疲れますw)
そして、緩やかになった道を調子よく進んでいくと、コースの半分を超えた位でしょうか、休憩スポット「くどやま森の童話館(久保小学校跡)」に到着です。
ここまででおおよそ11キロ弱、時間も休憩入れているとはいえ、3時間半程かかってますね。
今回の行程
橋本駅(10:20)~定福寺(10:50)~岩掛観音展望所(休憩)(11:20~40)~明神ヶ田和(12:10)~市平橋(12:30)~桂の木(12:50)~くどやま森の童話館(久保小学校跡)(14:00)
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コメント
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さすがに高野山を歩いて登ろうとは考えません💦
しかも20キロもなんて…。
GWの時期は気候が良くて、トレッキングには最適ですね。
農家さんの私有地を通るルートってすごいですね。
さすが、昔ながらの道です。
投稿: ナユタ | 2023年8月17日 (木) 18時51分
く、熊は出ないんですか??
長野県に住んでるせいか、こういう景色を見ると熊を連想してしまいます・・・。
橋本駅ってこんなところなのですね!
随分前に、神奈川県の橋本駅から、この橋本駅へ行く旅を計画したことあります。
タイトルは橋本×橋本。
実施されませんでしたが(笑)
投稿: ゆうき | 2023年8月22日 (火) 22時39分
Re:ゆうきさん、確かに、、、
そんな熊が出るということを考えもしませんでしたわ。熊ってどうしても北のイメージが強いんですが、確かに和歌山と言え熊が居ないなんて保証無いですもんね、次はクマよけ鈴持っていきますww
神奈川に橋本、、、
どこだっけ?と思ったら京王線の終点が橋本でしたね。
これは是非チャレンジしていただきたいですわw
投稿: 大樹 | 2023年10月14日 (土) 21時27分
Re:ナユタさん、ここは頑張って電車使わずに是非歩いて高野山へ♡
20キロと思うとしんどいけど、2キロと思えば。。。。
って無理ありますよね、まあ歩くのは結構好きなのですが、やっぱり上りきると疲れ切ります。
投稿: 大樹 | 2023年11月21日 (火) 00時51分