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2023年8月14日 (月)

高野山黒河道トレッキング…くどやま森の童話館~黒河口女人堂跡

前回の橋本駅~くどやま森の童話館編はこちら

※世界遺産 高野山黒河道特設サイト(南海)


高野参詣道シリーズはこちら↓
高野山町石道編

高野山町石道トレッキング…九度山~丹生都比売神社
高野山町石道トレッキング…丹生都比売神社~壇上伽藍
高野山町石道トレッキング…壇上伽藍~高野山駅

※世界遺産 高野山町石道特設サイト(南海)

高野山京大坂道編

高野山京大坂道トレッキング…九度山~学文路
高野山京大坂道トレッキング…学文路~女人堂

※世界遺産 高野山京大坂道特設サイト(南海)


廃校になった久保小学校跡を2017年にくどやま森の童話館としてリニューアルし、校舎内には絵本や童話等が置かれており、静かな木々に囲まれた世界でのんびり暫くの間童心にかえることの出来るスポット。
基本週末のみしか開いていないようですが、訪れた時はちょうどGWと言うことで館内も開いていて、「歩いてきたん?それはご苦労さんなこって」と館長さんでしょうか、冷たいお水を差しいれてくれホッと一息つかせてもらいました。

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因みにここ久保小学校跡より黒河道ルートは「黒河峠」と「粉憧峠」に分かれるのですが、黒河峠の道は黒河ルートと名乗っている以上こちらがメジャールートじゃないのか?と思うんですが、実は「粉憧峠」ルートがメインらしい。。。その上「黒河峠」ルートは倒木だらけで現在通行不可なんだと。

と言うことで何の迷いもなくこのままメインの「粉憧峠」ルートで上って参ります。
が、ここから粉憧峠までは4キロ弱なんですが、標高差が400メートル程あるようで。。。
単純計算で1キロ進むのに100メートル上るわけですわ。。。
富士登山に比べれば勾配度はそこまでではないものの、長距離でのトレッキングではこれはなかなか厳しい。
しかし、この粉憧峠まで来たら、もう高野山はすぐそば、頑張って力を振り絞って上がっていきます。

くどやま森の童話館から一時間の山上り。。。ついに「粉憧峠」に着きました!(15:10)

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ここ粉憧峠は往時女人禁制の世の為、高野山に入山できなかった女性参拝者が、弘法大師空海の御廟を出来るだけ近くで参拝したいとの一念で歩いたとされる女人堂を結ぶ「女人道」が交差する場所です。ここを下れば、ちょうど奥の院の御廟の傍まで向かうことが出来ます。
よっしゃ、後は下って奥の院裏まで行くのみ、自然と足取りも軽くなります。

Photo_20230812201401Photo_20230812202101

途中の沢ではなんとも面白い苔生した不思議なボール状のものが。。。
よくよく見ると朽ちた木株に苔が群生してできた様です。木霊がこの辺りでフワフワ遊んでいそうですね。
粉憧峠から下ること15分、生活の匂いが戻って参りました。
奥の院をぐるっと回る様に走っている奥の院林道が見え、その手前に「一本杉」が聳えていました(15:30)

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ふーっ、お疲れー!!

ここからは林道沿いを2キロほど歩けばゴールとなる「黒河口女人堂跡」に到着ですが、折角ここまで来たのです、女人道の一部であり、奥の院御廟に一番近くまで近寄れる「転軸山(てんじく山)」に上ろうと思います。
ええ、御廟をもしかしたら拝めるのではないか、と淡い期待をして上ってみたのですが、やはり女人道で一番御廟に近い転軸山頂上からしても全く見ることは叶いませんでした。
茂る樹々が神聖な場所をバリアしているかの如くで、高野山の聖地である所以が良く分かる場所でもありました。

さて、山を下りた後はルート通り、ゴールの黒河口女人堂跡まで林道沿いを歩いて行きます。
中の橋霊園の裏手は奥の院ですが、初志貫徹でゴールまでトコトコ歩いて行き、16:10黒河口女人堂跡に到着です。

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女人堂が残っているのは京大坂道のゴールにあたる場所(不動坂口女人堂)だけで、他の女人堂は全て跡形もない様子、うーん残念。
それでもこれで3本ある高野参詣道を見事コンプリート出来ました!!
橋本駅のスタートからほぼ6時間、今回もよく歩きましたねえww

黒河口女人堂跡からバスが出ている高野山警察署前まではここから数百メートル。
この数百メートルで一気に寺社町が広がり、高野山の町並みが現れるのが何とも不思議な感じです。

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一気に観光客で賑わう高野の町。
帰りのバスもすごい人出。。。帰りのケーブルカーも電車も大賑わいでとても座れる状況になく。。
結局橋本の駅に着くまでの1時間半近く、ずっと立ちっぱでした。。。トレッキング後のスタンディングはきつかったわあw

と言うことで高野参詣道シリーズ第三弾「黒河道」シリーズ、これにて終了です。

黒河道の全行程

橋本駅(10:20)~定福寺(10:50)~岩掛観音展望所(11:20~40(休憩))~明神ヶ田和(12:10)~市平橋(12:30)~桂の木(12:50)~くどやま森の童話館(久保小学校跡)(14:00~20(休憩))~粉憧峠(15:10)~一本杉(15:30)~転軸山(女人道経由15:40)~黒河口女人堂跡(16:10)

黒河道ルートマップ
黒河道ルートマップ

↑どちらも見やすいと思いますので参考にどうぞ♪

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コメント

GW,大賑わいでしょうね~
かなり、歩かれましたね。
車でも、かなりの距離移動してたので(大周りにはなると思いますが)
歩くのは大変だな~と思ってました。

そして、高野山エリアについても、また広いし!
さらに、沢山歩きそうですね~

む、昔の女性は女人堂まで歩いて参詣していたんですか…。
私はお参りできん💦
もしかしたら、高貴な身分で輿で登ったかもしれませんが(笑)
それだけ強い思いで昔の方は大変な道を進みながら参詣したということですね。
素晴らしい心がけだと思います。

Re:はな☆さん、大変返信遅くなり申し訳ありません。
車で行くには大回りに確かになりますね。
それもこの黒河道の方から高野山にアプローチするととんでもない狭路を進んでいくことになるので、大変ですよ。
歩くと見事に一日かけないといけませんが、普段の運動不足を兼ねて頑張りましたw

Reナユタさん、返信が大変遅くなり申し訳ございません。
高野七口をグルッと囲むように女人堂があるんですが、今残っているのはバスで通れる「不動坂口」の女人堂だけなんですよね。
往時の女人堂がどんな感じだったのかすごく気になります。

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