高野山京大坂道トレッキング…学文路~女人堂
前回では学文路地域を色々探索しましたが、京大坂道トレッキングの本命は今回。
それでは早速京大坂道をご紹介します。
前回の九度山~学文路編はこちら
京大坂道のサイトも良かったら参考に♪
京大坂道の大部分は現在も生活道として使われているので、高野山町石道のような歴史感溢れる道ではないのですが、その分地元の何気ないいつもと変わらない雰囲気はどこよりも感じ取ることが出来る道でもあります。
うん、この自然と人間世界が融合した風景、最高!!
しかし、緩やかな坂道を進んで3キロちょっと進んだところで、まさかの急な下り坂(-_-;)
上った分下ってしまう、と言う山上りあるあるに陥ってしまいましたorz。。。
まあ、これもまたトレッキングの醍醐味!?と割り切りましょうか。
と下った先は九度山町河根地区と言うところ。
静かな集落にはその昔河根宿があり、高野山参詣で旅籠や本陣跡も見られ、往時はさぞかし賑わってたんでしょうね。
日輪寺と丹生神社が仲良く鎮座しているのもまたいいね♪
道沿いには民家の壁に埋まったようにお座りなさっている地蔵様達がこれからの苦行にエールを送ってくれている様です。
河根地区からしばらくは車一台がやっと通れるような山道を延々上っていきます。
こんな山道そうそう車通らないでしょう。。。と思っていたんですが、意外や意外10分に1回位車が通るんですよ(;´・ω・)
あんな狭い道を上り下りする地元の方結構多いんでしょうか。。。
そんな単調な山道を延々上り続け、河根から約1時間。
上り一辺倒な道が緩やかになり、ある大石と立て看板が現れました。
この場所は。。。
日本最後の仇討の場所「高野の仇討」の場所です。
この大岩に隠れ、仇討を決行したのだとか。
この数百メートル先に仇討された7名のお墓もありました。
この高野の仇討以降、明治政府により明治4年、仇討禁止令が発令されたと。
こんな山奥でその様な歴史秘話があったとは驚きであります。
そして、それと共にこの地域は神谷地区と言われる場所なんですが、、、
何なんでしょう、この道の狭さは(・_・;)
軽一台通るのもやっとな道幅なんですが!!
普通車なら間違いなく壁に擦ったり、溝落ちしたりする可能性大ですな。
しかし、この神谷地区、秘境感を逆手に取った攻めの集落興し?を頑張っておられ、
むすびの地蔵堂と言われる「縁結び」の社があったり、廃校になった小学校が珈琲カフェになっていたりと、秘境の中のまさしくオアシス地域になっておりました。
休憩も学文路からほとんど取っていなかったのもあり、せっかくだからこの廃校カフェでコーヒーを頂いていくことにしよう。
女人堂の到着時間伸びるけど、どうせ夕方着だし、数十分遅れてもまあいいか。
古い木造校舎はそのまま往時の形を出来るだけ残しており、児童がワーワー盛り上がっていてもおかしくないそんなタイムスリップ感がここでは味わえます。
職員室だった場所に作られた「Coffee しらふじ」と言う廃校カフェでは、やや苦みのある手作りコーヒーと手作りチーズケーキをチョイス。
こんな秘境の地で至福の時間を頂けるとはなんとも贅沢です。
これは絶品!!
土日しか営業していないカフェですが、高野山トラベルに行かれた方でもし時間がございましたら、紀伊神谷駅からもアプローチ出来るので是非この神谷集落を訪れてみてはいかがでしょう。
ちなみに紀伊神谷駅、、、
一日辺りの状況人数一桁!!
すげー!!すげー!!すげー!!
なのに、この駅帰りの電車でふと見ると。。。
駅員さんがいるんですけど!!
普通こんな秘境駅に駅員さんなんて絶対いないでしょw
逆にミステリアスな秘境駅、紀伊神谷。
これはまたいつの日か訪れなければw
と、神谷地区を味わって出発するころにはもう時間は15時20分。
あ゛~、これで間違いなく女人堂到着予定時間は17時だなあ(;´・ω・)
と逆算しながらとことこ進んでいくこと20分。。。
高野線の終点、極楽橋に到着です。
って、駅構内に入ったら楽々でケーブルカーに乗って女人堂まで向かえるんですが、京大坂道の醍醐味はここから!
京大坂道のメインははっきり言ってここ「極楽橋」からと言ってもいい。
何故なら京大坂道の一部である極楽橋~女人堂間の「不動坂」が「世界遺産」に該当するのである!!
この赤い橋が極楽橋、袂にはお地蔵様が鎮座していてこの先の安全を守ってくださってます。
この極楽橋から先が不動坂、熊の出没注意だそうです(・_・;)
不動坂には新旧2種類の道がありますが、やはりここは旧坂を攻めて遥か高野を目指した人々の思いを感じてみよう!
終点の女人堂までは残り2キロちょっと。頑張って上りきるぜ!!
極楽橋出発から10分ほどで新旧不動坂の分かれ道が現れる。
旧道の方はここから先、一気に山を上っていく「いろは坂」と呼ばれるジグザグ道でかなりきつい!
しかし、その分往時の厳しい山道の醍醐味を味わえるというもの!
ここは迷わず旧道「いろは坂」コース一択ですわ!
途中、万丈転と呼ばれる罪人を吊下げられ、そのまま落とされてしまったという断崖絶壁や、清不動堂等歴史的ポイントを通り、16時20分、神谷地区からほぼ1時間で京大坂道の終点、女人堂に無事到着です!!
ちょうど女人堂も参拝終了の時間。
この坂を下れば高野の町です。
5、6分下っていけば寺社巡りも出来ますが、今回の目的はあくまで京大坂道の制覇。
ここで京大坂道トレッキング、無事コンプリートといたします。
帰りはここからバスで高野山駅に出てケーブルカーで戻るか。。。
いえいえ、来たのは不動坂の旧道、ならば新道もやっぱ攻めておくべきじゃね?
と言うことで帰りは新道で極楽橋まで戻ることにしました。
帰りの新道はほぼほぼコンクリート道で一転ちょっと単調で味気ない感じでしたが、延々緩い下りなので足腰の負担はややましかな。
そうして17時には極楽橋駅着。
なんとも肩身の狭い改札口w
ケーブルカーの乗換駅で人の往来は多いものの、この駅を乗降する人は数十人だと。
何気にここも秘境駅だったのね。。。
と言うことで2回に分けてお伝えした高野山京大坂道トレッキング。
次回はまた常磐線沿いお上り旅シリーズに戻ります。
今回の行程
学文路西光寺苅萱堂(12:50)~日輪寺(13:30)~高野の仇討(14:25)~旧白藤小学校跡(休憩)(15:20)~極楽橋駅(15:40)~不動坂(いろは坂)~女人堂(16:30)~不動坂(新道)~極楽橋駅(17:00)※大体の出発時間
他の高野山参詣道シリーズも良かったら♪
高野山町石道トレッキング…九度山~丹生都比売神社
高野山町石道トレッキング…丹生都比売神社~壇上伽藍
高野山町石道トレッキング…壇上伽藍~高野山駅
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